ダイエットには、リスクが付きまといます。
ファスティング(断食)という究極のダイエットの際は、もちろんより問題が起きやすくなります。
基本的に体は”現状維持”をしたいと考え、それを前提として動いています。
その体からその体を構成している一部を取り除くということは、せっかくその状態で丁度よく調節していた体のシステム(恒常性)を狂わせることになります。
そもそも、中性脂肪を燃やすということはエネルギーが足りていないということです。
その時点で、不具合が起きて当然です。
典型的な症状として、
- 疲労感
- 貧血
- 筋肉量の低下
- 異臭
といったことが起こり始めます。

そして、これに伴い”老ける”という現象が起き始めます。
痩せるということは、老けて見えてしまうリスクがある行為です。
せっかく減量に成功しても・・・
綺麗になるために痩せるのに痩せたら綺麗ではなくなってしまった
となれば、まさに本末転倒です。
特に女性あれば、何としても避けたいはずです。
それはなぜ起きて、どうすれば防げるのか?
「老けないダイエット」は存在するのか?
考えていきます。
”やつれた”に含まれる老けて見えるたくさんの理由
ダイエットしたことによって老けて見えてしまう、典型的な例が”やつれる”というものです。
そして、この「やつれて見える理由」こそが全ての問題の根本にあります。
血流が正常ではない
いわゆる「血色が悪くなる」と言われる、肌の色の悪化はそれそのものが老けて見えるものです。
血色が悪くなる理由としては、
- 血液の不足
- 血流の悪化
この2点を挙げることができます。
「貧血」と呼ばれる状態によって、肌が”青白く”なるのは想像しやすと思います。
減量に伴う栄養不足は最も警戒すべきものですが、その結果として典型的な症状が貧血です。
また、体が冷えやすくなることは血流の悪化を招きます。
流れる量が少ない、且つ流す力も衰えることで顔色を含めた肌の色が悪くなってしまうのです。
肌の乾燥
「乾燥した肌」と「ぴちぴちのハリのある肌」では、どちらが老けて見えるかは明白です。
食事制限は、肌の乾燥を招きます。
「脂質」を抑えるということは、肌の表面にある油分を減らすことになります。
そして、肌の表面の乾燥は細胞の”ハリ”を失わせ「たるみ」を招くことになります。
言うまでもなく、肌がたるんでいると老けて見えます。
肌がたるむということは、「シワ」になります。
シワが増えると、老けて見えます。
肌が刺激を受けやすくなるということは、「シミ」も増えます。
老けて見える要素が、明らかに増えるのです。
ダイエットの際の水分補給が、とても大切である理由の1つです。
断食は「アンチエイジング」にもなるダイエット方法
そんなこと言ったら、ダイエットなんかできない・・・
まして、断食なんて一番危険でしょ・・・
そう思ってしまう方は多いはずです。
確かに断食することによって、上記のリスクを全て招くことになる気がしてしまいます。
そして、それはある程度は事実です。
しかしながら、そのデメリットを超える、メリットに反転させることができるのも断食なのです。
断食とは、”いきなり”やっては絶対に駄目なダイエット手段です。
<慣らす>という過程が必ず必要です。
そしてこの”断食のために体を慣らす”という過程に、たくさんのメリットが含まれるようです。
全てのデメリットを真逆にしてしまう効果が?
昨今、断食がアンチエイジングになることを主張する論調が増えています。
断食するということは、いつの世も危険なことであるとされてきました。
上記したように、”美容”に関するデメリットも大きいと。
それが一転・・・こんなことや、

こんなことに。

もちろん、これらは”正しくやれば”という前提があります。
ただし、一気にやる気が起きた方も多いはずです。
断食のメリットとは、
体脂肪の分解
というダイエット最大の目的はもちろんのこと、
- 活性酸素(体のさびとなる物質)を減らす
- 内臓の回復
- 血管や血流の改善
といった、美容に対する様々なメリットがあったのです。
注目すべきは、「細胞の生まれ変わり」という点です。
ものすごく”綺麗になりそうな”キーワードですね。
「活性酸素」は、紛れもなく老化を招く要素です。
活性酸素の増加は、”老化そのもの”と言ってもいいことです。
そして、この活性酸素の除去こそがアンチエイジングの最大の目的でもあります。
断食によって「ミトコンドリア」の生まれ変わりが促進されることで、活性酸素の除去サイクルが早まるということは、老化のデメリットが減少するということです。
またミトコンドリアとは、生物が活動するためのガソリンでありエンジンでもあります。
この周辺の機能が活性化するということは、生物としての機能が増すということです。
簡単に言えば、若々しくなることであり、加齢と逆行することです。
まさに、”アンチ”エイジングなのです。